おじさんプログラマの子育てデスマーチ日誌

ソフトウェア開発者が会社や家庭での問題を乗り越えていく記録。本当は働きたくない。リアルな日記と子育てアイディアを配信します。

村上春樹の小説『騎士団長殺し』を読んでいる途中の感想

すごい時間かかっているけど購入して読んでてほったらかしだったりする。最近集中的に進捗だしているのですよ。

おもしろくなってきた。

人間の人生と生死が描かれている。だいたいの小説と同じようにね。

長編ってのはそれを描いていてサバイバルだなーって、なぜかっていうと昔の人の人生と死、今の人の死なんかと歴史が描かれていて、まあ小説にありがちだけど血なまぐさい感じがしてくる。そういう話を読んでいるだけで、人生ってサバイバルだよなって感想をもって、その実感が小説と時間を過ごすと感じられる。そのためにある程度のリアリズムが必要で、村上春樹はもちろんハードルを超えてくる。

血なまぐさい感じ、あるいは、犯罪的な感じ、それを描いている村上春樹だと思う、昔から。 それを唐突に描くとリアルじゃないんで、周到に、無犯罪の日常から、外れていく手腕が村上春樹の特徴だって勝手に思った。もちろん一面的な分析だよ。

日常を離れるためには、そこに仕掛けが必要で、その一つがこの小説のタイトルにもなっている『騎士団長殺し』というタイトルの絵画だ。

そういう手腕がすごいと思う。それを周到に準備して読者に気づかれないように話を進める。いろんな仕掛けがある。たとえば夢。

日常から離れさせられた読者は高揚感がある。そして、高揚させることが小説の目的ではあるまい。いや目的なのかな。

もともと芸術はまっとうに生きられない人のためにあるきがするんだよね。

日常と離れた、禁じられた場所に持っていかれる、そのとき読者はこの小説は自分のために書かれたって錯覚するんじゃないかな。ものすごい快感なんだよね。

次回は免色さんについて考えたいねー、そだねー

騎士団長殺し(新潮文庫) 全4冊セット

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子育てと関係なくてごめんねー。子育てで忙しくて小説あまり読めないねー